TEKITOU life,engineer, and father

「回り道人生」 破天荒”文系”エンジニア

回り道人生

DevLove道場行ってきた。

先週土曜日にDevLove道場に参戦してきました。

http://www.zusaar.com/event/368007
インセプションデッキを構築せよ 1/2

総勢24名で行われたインセプションデッキを書くワークショップ。
最初のチーム分けでは「サービス業界」と「SIer」で分かれました。
もちろん、私は「SIer」チームで。

最初の仕事は「チーム名」どうする?
だったので、みんなの緊張(?)を解す為に私から提案。

「チーム名:オワコン でいいでしょう」

一同から「ええええー」と言う歓声悲鳴があがりましたが、
私の持論ですが、「日本人には制約を与えた方が強い」なので、
「良い案、無かったらチーム名はオワコンにするので。意見無いですか?」
から、かなり活発な意見交換が出来ましたw

それで決まったチーム名は「特攻野郎Aチーム

どっかで聞いた名前ですが、魂はこもりました。
・僕たちはAgileを学ぶために勇気ある一歩を踏み出したい(特攻)
・おっさんだらけ(野郎)
・「A」はAgileのA!「A」はアルファベットで最初のA!始まりのA!
だ、そうですw


そして、ワークショップ開始。

インセプションデッキで今回の目的は「Why」
作成するのは
・我われは何故ここにいるのか
・エレベーターピッチ
・やること/やらないこと/後で決めること

Whyはpapandaさんと私の議論のようにゴールデンサークルによる一番『核』となるところです。

(下記の写真参考)

f:id:iwaoRd:20120908125733j:plain

ここの無いプロジェクトは得てして失敗しがちです。

ex)
 WEBアプリケーション作って下さい → OK!楽勝!最高ー!
 JavaSOAなアプリケーション作って下さい → OK!Spring使う?サイコー!

勉強会での「Why」を考えるお題は以下でした。
みなさんも考えてみてください。

「チームで旅行に行くことになりました。行き先を決めて下さい」(5分)



さて、どうですか?
決まりましたか?

ところで、何かモヤモヤしませんか?
決まった場所に”実際に”行くことを想像して下さい。大丈夫ですか?

そう、多くの人は「分かった」つもりで話が先にいきがちです。

・旅行に行くのは何の目的か
・いついくのか
・予算はいくらか
 etc...


そんな「why」を突き詰めるのが今回のワークショップの目的です。


さて、本題に戻って。

ワークショップのお題は、

「私たちは旅行会社の一員。昨今の低価格競争で会社の収益が低下。
そこで会社として所得の多い中高年をターゲットに、さらに近年増えてきた
スマートフォンを使ったサービスの提供をしたい。企画部(PO)は開発部
(ワークショップメンバ)と共に11月までにサービスを立ち上げる事」

ここで良かったのはまず、「POの存在」でした。
「PO」はScrumで言う「プロダクト・オーナー」でプロダクトに対する責任や意思決定を行うロールですが、主催メンバーがPOとして参戦してました。

今回、チームにはPOがいるので、先ほどの「旅行会社」の件について、プロジェクトが始まる前の今だから辛辣な質問をぶつけるのです!!

・中高年って年齢どのくらい?家族構成は?
・所得が高いって言うけど、千差万別だよね。年収いくらがターゲット?
・スマフォ流行っているって言うのは全体?若い人だけじゃないの?
・それって儲かる?誰のどんな課題を解決したいの?
・それって本当?事実ですか?
 etc...

もちろん、最初からこんな質問出ません。
もちろん最初は、

 

「これはDBが必要になると思いますが、フレームワークは・・・」とか
「スマフォだとアプリはだいたい3ヶ月掛かる・・・」とか。

質問はHow、How、How・・・。


時々出てくる「Why」を広げるのが私の仕事でした。
「サイトに来る中高年はどう操作するかな?」
 →「お。中高年ってなに使ってますかね?PC?スマフォ?携帯?どうやってサイトに来るんですかね?中高年って自分らの両親くらい?子供いるかな?そんな人達が選ぶ旅行って何でしょうね?」

Howに逸れる話の流れをWhyに引き戻す。
意見が出なくなったら具体例(ストーリーとかペルソナ)を出してみる。
時々、突拍子も無い事を言ってみる。
書いたものを「声を出して」読ませてみる。


ここで気が付いた事ですが。

最終成果物としてインセプションデッキを想定はしていますが、基本的にはインセプションデッキとか関係の無い話をしてました。
「我われ」とか「エレベータピッチ」って「なぜ」を突き詰めてみると、おのずと通る道筋だと思いました。

最後に、ワークショップ前にpapandaさんと議論した時のpapandaさんの一言。

インセプションデッキとか言うけど、プロジェクト計画書でも同じ観点の書くよね」
「別にインセプションデッキを書く事が目標ではないから、インセプションデッキとか言わなくていいよね」

そうだと思います。
対話から「Why」を突き詰める事が大切だと思います。

「背景」を知っていればチームは「判断」ができる
 →方向性を明らかにする。しかも、契約前にね。


さて、ワークショップからちょっと話が逸れますが。
その一方で、もう一つ問題が残っていると思っています。
それはpapandaさんとのメモにある「1周目」「2周目」問題(?)です。
とは言え、知らないものを知らされないままやるのは辛いものです。
多分、インセプションデッキを書いたことの無いチームメンバーの方は、
今回のワークショップにてインセプションデッキとは何たるか?を
学んだかもしれません。
しかし、私がファシリテーションしたような「何が重要」なのかと言うのを
一発で理解可能なのかは疑問です。
それはScrumでも言えると思います。
「紙飛行機」ゲームやりましたか?
楽しかったですか?
何を学べましたか?
それは何に生かせそうですか?
その頭に浮かんだものは、その通り上手くいきますか?

と言うことで、最後の締めを。


【2周目からがスタート】



inputを受けたなら、outputしましょう!

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